2008年10月30日木曜日

10/30 Today 教育勅語の発布(1890)

お上が子供の教育を管理するようになったのは、この日が始まり:
教育ニ関スル勅語 - Wikipedia: "1890年(明治23年)10月30日に発布された教育勅語は、山縣有朋内閣のもとで起草された。直接の契機は、山県の影響下にある地方長官会議が同年2月26日に「徳育涵養の義に付建議」を決議し、知識の伝授に偏る従来の学校教育を修正して、道徳心の育成も重視するように求めたことによる。明治天皇が以前から道徳教育に大きな関心を寄せていたこともあり、榎本武揚文部大臣が道徳教育の基本方針を立てるよう命じられた。ところが榎本はこれを推進せず、更迭された。"
江戸時代の寺子屋教育は「読み・書き・算盤」と言う実技教育に徹しており、イデオロギーとは無縁であった。江戸時代の識字率は同時代の世界でトップ水準にあったと言う研究もあり、極めて効率的な教育システムでもあった。でも兵隊を大量生産するには向いていなかったので明治政府は寺子屋を廃止して薩長政府を敬えとの「国民日の丸教育」を開始するのである。旧幕臣の榎本武揚がこれに違和感を感じたのはよくわかる。

戦争に負けて、この「国民日の丸教育」は兵隊の大量生産という目的では使われなくなったが、義務教育では相変わらず「お上」による国民教育の支配が続いている。困ったものである。

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